第17回開講式 |
2008年4月11日(金)午前
川崎市生涯学習プラザ4F401会議室
第一部:開講式
主催者あいさつ
(財)川崎市生涯学習財団理事長 河野 和子

かわさき市民アカデミー学長 和田 あき子

・広がる 繋がる 楽しく!アカヂミーのモット
・めだかの学校「誰が先生か・・生徒か?」(お互いに育てあい、磨いてほしいです)
お祝いのことば
砂田川崎市副市長(市長代理)

・市民アカデミー受講生が、まちづくりに貢献しています。
・これからの、街づくりは、官・民「協働」作業です。皆さんに期待しています。
・広げる・繫げる・楽しくを キャッチフレーズに!
新会員のことば

ワインと女は古いほど・・アカデミーで磨く・・名言でした
第二部 開講式記念講演
テーマ:「宇宙開発の蔭で」
講師(敬称略):東京大学名誉教授 東 昭

主な内容
「宇宙開発」の現在を理解するうえで役立つと思うので第二次世界大戦から話したい。
~飛行機の性能が戦争を支配した~
『プロペラ機』
・日本のゼロ式戦闘機は機動性重視(軽くて しなり)の機体で前半期は大変有効であった
・後半は重くて早い「P-51」「スピードファイヤー」に負けて後退した
・次が重爆撃機、B29の登場でサイパンから約5千kmの長航続・9tの爆弾・1万m高度飛行故障のない驚きにの飛行機でした。
・音速(340m/s・1.224km/h)に挑戦:ジェットの開発 (700km/h)
・音速以上の対策:音速以上の速さになると周囲の空気の関係から衝撃波(空気抵抗)が生じスピードを出し難くなる、このため、米国では、翼を薄くしたり、動体の後半をしぼることを試行した(モンロー胴体)。
ドイツでは主翼の角度を後斜目に下げる「後退翼」が開発された(戦後米国からの技術調査団で判り大変な驚きで)、その後の主流になった。
・ジットエンジンの登場
米国:ターボジェット→ターボフアン B-47(1947/12)
英仏:コンドルMa 2
音の壁をクリアしても(マッハを超えても)「熱の壁」にぶつかりマッハを押さえざるを得なこなり、又経済性も悪く姿を消した。機体のカーボンファイバー化(日本の技術評価)米国B-787(2008就航)の胴・翼の日米製作比同等になった夫々35%)
『ロケット』の登場
・第二次大戦末期ドイツが兵器用のV2ロケット開発した、ロンドン攻撃に使用した。
スピードファイヤー戦闘機に良く落とされた。
・ソ連の多段ロケット開発
・アメリカ x-15ロケット:故障多発・・パイロット任せ終戦後、イギリスを悩ませたV2ロケットの技術知的賠償(ドイツ)としてソ連、アメリカに接収されたこれが激しい米・ソの宇宙競争の原動力となった
・1959年ソ連、スプートニク計画でガガーリンが人類発の宇宙飛行(1.5時間)に成功
・1967年~1972年アメリカがアポロ計画、月に離陸した、アポロ17号で終る。月面を歩いた人:12人
投下資金250億$(8兆6千億)、参加会社2千社を越す膨大な費用と人で経済的な問題となった
・スペースシャトル計画 1981年4月打上経済的面より、陸・海・空一体でロケットは何回も使える、再利用型の有人とハップル望遠鏡のような重量物も運べる宇宙船です。国際宇宙ステーション建設にも活躍。
・以降・2008年2月まで122回、故障も多かった。
話がまだ終らないが、時間が来ました・・・残りは次回のチャンスに・・・シャトルは何時まで続くの?
国際宇宙ステーションの今後の計画も是非聞きたい所です。
大塚 堅一郎・眞田 強 記録