学ぶ喜び・深まる生き方・広がる友の輪+++かわさき市民アカデミーの日々+++

日本史ワークショップ 紹介

日本史ワークショップ
火曜日　１３：１５～１５：１５　生涯学習プラザ
１１後期「『常陸国風土記』の世界」
武廣　亮平　日本大学講師　ほか

　講座が総論だとしたら、このワークショップはその一部をさらに深く追究する事例研究に当たります。後期は、奈良時代に編纂された『風土記』の一部「常陸国風土記」を読み解きながら、そこに示された古代東国の人々の暮らしや考え方などに触れ、その息吹を感じることを目指しています。

　テキストを読み・調べ・考え・互いの意見を交換し合うことで、同じ箇所でも人によって読み方が違い、内容も違って見えることが分かります。それもワークショップの面白さ・醍醐味だと言えます。
　私たちは研究者ではないのだから、あくまでも自分が読めたことをもとに、自分の納得がいく解釈と説明ができればいい、そう考えてテキストに向き合っています。

　会が終わった後に行う、先生とレポーターや司会者を囲んで今日のワークショップを振り返る懇親会も楽しいひと時で、受講生同士の親睦を深めるのに一役買っています。

日本史講座 講座紹介

日本史講座
火曜日　１０：３０～１２：００　生涯学習プラザ
１１後期「古代日本と東国社会」
松尾　光　早稲田大学講師　ほか

　アカデミーでも１・２を争う人気講座で、１４４人が入れる４０１教室に補助椅子が必要なほどの受講生が集まります。また受講生の学習意欲も高く、開始３０分前には大方の座席が埋まる状態が続いています。

　後期のテーマは「古代日本と東国社会」で、“古代の東国社会”の姿を明らかにすることがねらいです。京（みやこ）に対して「辺境」のイメージが強い東国ですが、実際の姿はどうだったのか？４人の講師がリレー形式で東国の古代史を語ります。

　講座では、文献資料だけでなく、古墳や住居跡など遺跡の発掘によって明らかになった景観や遺物をもとに、古代東国とそこに生きる人々の暮らしが目に浮かぶように語られます。一枚の文書（もんじょ）・一片の土器から、古代の人々のいぶきが伝わってくるような講義は大変魅力的で、受講生にも喜ばれています。

　日本史講座では、古代→中世→近世→近・現代という順に学習しているので、来期は中世史を取り上げる予定です。乞うご期待！