2012年 07月 20日
講座紹介 政治・社会 講座・ワークショップ |
政治・社会
日時:月曜日 講座 10:30~12:00
ワークショップ(WS) 13:00~15:00
場所:生涯学習プラザ
◎ 前期の講座・WSの様子から
講座:「現代社会と憲法」
WS:「政治・社会の争点からみた憲法の可能性」
講師:[講座・WS]法政大学教授 杉田敦、一橋大学教授 阪口正二郎、
お茶の水女子大学名誉教授 宮島喬、 [講座]早稲田大学教授 中島徹
今期の講座「現代社会と憲法」、好調です。杉田先生の「憲法は何のためにあるのか」を皮切りに、憲法学者の阪口先生、中島先生のお話から、9条や改憲はもちろん、今まであまり考えたことのなかった憲法の見方や具体的な事例が、毎回とりあげられています。政治・社会の受講は初めての方も多く、「一度、憲法をきちんと勉強してみたかった」「こういう講座って、あんまりないですよね」との声もきかれます。女性の方も多く、質問も活発です。後半は、宮島先生のフランス、アメリカ、EU憲法のお話。社会のなかでの憲法を、さまざまな角度で、楽しみながら学んでいます。
今期は、WSのテーマも憲法です。各回の先生がご用意くださるテキストや論点をもとに、受講生が質問や意見を出し合いながら進めていきます。例えば「隣の国から人道上の支援を求められたらどうするか」「日本の公立高校で、スカーフを着用したいと生徒が申し出たらどうするか」など。白熱することが多い一方、それをじっと聴くことで議論に参加されている方もあります。文字通り右往左往する議論に、ふりまわされてみるのもデモクラシー…。最終回の打ち上げでは、先生方、世話人、受講生の方たちに感謝して乾杯します。来期は皆さまもぜひ!
◎ 後期講座・WSのご案内
講座:「日本社会の現在― 3・11の照らし出したもの」
WS:「トクヴィルでデモクラシーを考える」
講師:[講座] 立教大学名誉教授 栗原彬、東京大学教授 島薗進、東京大学教授 吉見俊哉、
福島大学特任研究員 開沼博、[WS]早稲田大学教授 松本礼二
今期、政治・社会講座・WSは、新しいコーディネーターに政治学の杉田敦先生をお迎えしました。3.11の震災・原発事故からみた政治と社会は、昨年の講座から続くテーマであり、4月にはその内容をもとにブックレット『3.11の政治学』が刊行されています。
後期の講座では、3.11から1年半を経た日本社会の現在と、そこに照らし出された問題について、より深く考えていきます。講師は、栗原彬先生、島薗進先生、吉見俊哉先生、そして『「フクシマ」論』の開沼博先生です。政治、宗教・科学、社会学の最前線で活躍される講師陣をお招きし、昨年の出来事から、あらためて戦後日本社会のあり方を見つめます。
また、今年後半はアメリカ大統領選挙の大詰め。後期のWSでは、第7代ジャクソン大統領時代のアメリカを旅してその民主主義の将来を占ったフランスの貴族、トクヴィルをとりあげます。講師の松本礼二先生は、テキスト『アメリカのデモクラシー』(岩波文庫)の訳者です。当時のアメリカを一人のフランス人の眼でながめながら、その政治と社会、デモクラシーのゆくえをたどります。
講座・WSともはじめての方、歓迎です。ご一緒に考えてみませんか?
by kawasaki-ac
| 2012-07-20 07:13
| 講座風景 政治・社会