2012年 06月 29日
楽しい臨海実習(いのちの科学ワークショップ) |
「いのちの科学ワークショップ」では希望者が館山の「お茶の水女子大学 湾岸生物教育センター」でウニの受精観察を行いました。
日時:4月25日(水)~26日(木)
場所:お茶の水女子大学 湾岸生物教育センター(千葉県館山市)
講師:お茶の水女子大学 清本 正人(准教授)先生
実習内容:
1日目:①ウニの受精(講義と実習:採卵、受精、卵割を顕微鏡を覗きながら観察)
②夕食後、実験用生物の採取と海ほたるの観察
2日目:①ウニの発生(幼生を顕微鏡を覗きながら観察)
②干潮時、磯での生物観察
ウニは雌雄異体です。メスは卵子を体外に、雄も精子を体外に出して体外受精するために、発生の様子が観察しやすい生物です。清本先生の指導の下に、ウニの卵子に精子をふりかけ、顕微鏡で観察してみると精子が卵子の中に入ってゆく様子が手に取るように解ります。いのちの始まりを話だけでなく、発生の現場で各種の顕微鏡を操作しながら観察すると、わくわくした感動が得られます。まず卵子に精子が受精すると受精膜が現れます。1時間もすれば卵は2分割され、続いて4分割、8分割期を経て桑の実の様な桑実期を迎えます。数時間のうちに次々と形を変えてゆく細胞の姿を見ているといのちの精妙さが実感されてきます。
夕食後は海岸に行き、実験用生物の採取と海ほたるの観察をしました。海ほたるは肉食性の甲殻類の一種で、ストレスを受けると発光するのだそうです。餌でおびき寄せた海ほたるが光るのを観察できました。4月はまだ時期にならず見られませんでしたが、8月ごろには海面が海ほたるの発光で青く輝くそうです。夜はお酒を飲みながら歓談しました。
2日目の朝食後再びウニの姿を観察しました。形は前日とは大幅に異なりプリズム幼生やプルテウム幼生に替わっていました。「え、昨日の卵がこんなにも早く姿が変わるんだ」とびっくりしました。先生からは発生過程を詳しく説明していただきました。午後からはウエットスーツに着替えて磯の生物観察をしました。
「湾岸生物教育センター」は研究と教育を兼ねた施設で、学生だけでなく理科教員や一般市民の実習も受け入れてくれます。宿舎はたたみの部屋と2段ベッドの洋室に分かれています。風呂の設備もそなわっています。宿泊費は3食付で4千円程度でした。新しい体験に満ちた充実した2日間でした。
写真左上:ウニの桑実胚
写真左下:ウニの赤ちゃん
写真右 :実習風景
日時:4月25日(水)~26日(木)
場所:お茶の水女子大学 湾岸生物教育センター(千葉県館山市)
講師:お茶の水女子大学 清本 正人(准教授)先生
実習内容:
1日目:①ウニの受精(講義と実習:採卵、受精、卵割を顕微鏡を覗きながら観察)
②夕食後、実験用生物の採取と海ほたるの観察
2日目:①ウニの発生(幼生を顕微鏡を覗きながら観察)
②干潮時、磯での生物観察
ウニは雌雄異体です。メスは卵子を体外に、雄も精子を体外に出して体外受精するために、発生の様子が観察しやすい生物です。清本先生の指導の下に、ウニの卵子に精子をふりかけ、顕微鏡で観察してみると精子が卵子の中に入ってゆく様子が手に取るように解ります。いのちの始まりを話だけでなく、発生の現場で各種の顕微鏡を操作しながら観察すると、わくわくした感動が得られます。まず卵子に精子が受精すると受精膜が現れます。1時間もすれば卵は2分割され、続いて4分割、8分割期を経て桑の実の様な桑実期を迎えます。数時間のうちに次々と形を変えてゆく細胞の姿を見ているといのちの精妙さが実感されてきます。
夕食後は海岸に行き、実験用生物の採取と海ほたるの観察をしました。海ほたるは肉食性の甲殻類の一種で、ストレスを受けると発光するのだそうです。餌でおびき寄せた海ほたるが光るのを観察できました。4月はまだ時期にならず見られませんでしたが、8月ごろには海面が海ほたるの発光で青く輝くそうです。夜はお酒を飲みながら歓談しました。
2日目の朝食後再びウニの姿を観察しました。形は前日とは大幅に異なりプリズム幼生やプルテウム幼生に替わっていました。「え、昨日の卵がこんなにも早く姿が変わるんだ」とびっくりしました。先生からは発生過程を詳しく説明していただきました。午後からはウエットスーツに着替えて磯の生物観察をしました。
「湾岸生物教育センター」は研究と教育を兼ねた施設で、学生だけでなく理科教員や一般市民の実習も受け入れてくれます。宿舎はたたみの部屋と2段ベッドの洋室に分かれています。風呂の設備もそなわっています。宿泊費は3食付で4千円程度でした。新しい体験に満ちた充実した2日間でした。
写真左上:ウニの桑実胚
写真左下:ウニの赤ちゃん
写真右 :実習風景
by kawasaki-ac
| 2012-06-29 07:34
| 講座風景 いのちの科学