2010年 01月 26日
みどり学Ⅰ 野外学習:すいせんの香り漂う城ヶ島散策 講座風景 |
みどり学Ⅰ
第11回1月26日(火)
講師:樹木医 石井 誠治 先生
学習内容:スイセンの香り漂い、ウミウ飛び交う城ヶ島散策
集合場所 京浜急行 三崎口駅前 10:00集合
散策コース (バスにて移動)バス停白秋碑前にて下車~
城ヶ島公園~ウミウ展望台~馬の背洞門~城ヶ島バスターミナル
城ヶ島公園の展望台から横浜・房総半島方面
三崎口駅
当日の天気予報は、晴れるものの北風が強いとの予報であった。
目的地の城ヶ島は、海に面した小島、冷たい風を覚悟していたが、三崎口駅では、さほどの冷たさを感じない。
駅裏まで行くと、河津桜の花が開き始めていた。この冬、暖かな日もあり、桜も早めの開花になったとは、石井先生の言葉。
城ヶ島のスイセン
三崎口から30分弱で、白秋碑前バス停に到着。観光バスも何台か駐車している。後続組と待ち合わせ、
城ヶ島公園までの散策開始。
先週、既にA班が、城ヶ島を訪ねている。その時に比べ、スイセンの盛りが終わり始めているようだとの事だったが、駐車場内や城ヶ島公園までの道沿いに白い可憐な花を開くスイセンが目を楽しませてくれる。
別名「雪中花」とも呼ばれ、中国では冬の花として愛されたきたそうだ。
スイセンの原産地は、地中海地方で、日本へは中国を経て渡来したという。国内でのスイセンの記述は、室町時代だそうだが、西洋ではギリシャ神話のネルキッソスの伝説で有名な花でもある。英語名では、「ナルシサス」という。
城ヶ島公園の入り口近くの斜面に、スイセンの畑が広がっている。スイセンと松の木のコントラストが海岸近くに咲く花の代表にも見える。
安房崎灯台
城ヶ島の東端に「安房崎灯台」がある。灯台の先には、広々と広がる太平洋と対岸の房総半島が望める。
ゴツゴツとした岩礁は、遠い地球の地殻変動を物語る軌跡でもある。
台地になっている城ヶ島公園から、小さな灯台「安房崎灯台」が望める。そこまで降りると、小さな砂浜、そして岩礁の世界。房総半島の鋸山や遠く大島も望める。
「安房崎灯台」が点灯したのは、比較的新しく昭和37年という。
高さも11.5mと小ぶりな灯台である。対岸が房総という事で、安房崎という名前が付けられたものであろう。
はるか南方にあった島が本土と繋がり、三浦半島となったという。そんな大地の長い歴史が地質として見える城ヶ島は、地質に興味を持つ人にとって恰好の場所という。安房崎灯台付近の地表を見ていても、湾曲した岩や断層と思われる箇所など数多く見られる。
地層と地層の間の白い線は、塩として固まった。
岩盤の上には、関東ローム層が乗っている。
ウミウ展望台~馬の背洞門
安房崎灯台から 再び城ヶ島公園まで戻り、島の西側に向かって歩くと、「ウミウの展望台」につく。
更に、歩くと 馬の背洞門への階段があり、そこから海岸沿いに歩き、バス停へと向かった。
赤羽海岸の断崖には、約2000羽のウミウ等が越冬(11月~4月)のため生息している。県の天然記念物に指定されている。白色の崖は、ウミウの糞が堆積したもの。褐色の水平な関東ローム層の面より上の部分に樹木が繁茂している。
海食洞である「馬の背洞門」。関東大震災のとき、城ヶ島周辺は、1.3m隆起したそうで、現在歩いている海岸沿いの遊歩道まで かっては海だったことになる。
何時もの事ではあるが、時折ジョークを交えながら 説明する石井先生。今回は、専門の樹木などの植物の話しのみならす 城ヶ島の特質からくる地質学などの自然科学の広い分野に渡って解説してくれた。
予報とは異なり、比較的 暖かな一日の城ヶ島散策を終わる。バス停付近の茶屋で休憩するもの、早めのバスで帰るものなど、バス停付近で、自由解散となる。
第11回1月26日(火)
講師:樹木医 石井 誠治 先生
学習内容:スイセンの香り漂い、ウミウ飛び交う城ヶ島散策
集合場所 京浜急行 三崎口駅前 10:00集合
散策コース (バスにて移動)バス停白秋碑前にて下車~
城ヶ島公園~ウミウ展望台~馬の背洞門~城ヶ島バスターミナル
城ヶ島公園の展望台から横浜・房総半島方面
三崎口駅
当日の天気予報は、晴れるものの北風が強いとの予報であった。
目的地の城ヶ島は、海に面した小島、冷たい風を覚悟していたが、三崎口駅では、さほどの冷たさを感じない。
駅裏まで行くと、河津桜の花が開き始めていた。この冬、暖かな日もあり、桜も早めの開花になったとは、石井先生の言葉。
城ヶ島のスイセン
三崎口から30分弱で、白秋碑前バス停に到着。観光バスも何台か駐車している。後続組と待ち合わせ、
城ヶ島公園までの散策開始。
先週、既にA班が、城ヶ島を訪ねている。その時に比べ、スイセンの盛りが終わり始めているようだとの事だったが、駐車場内や城ヶ島公園までの道沿いに白い可憐な花を開くスイセンが目を楽しませてくれる。
別名「雪中花」とも呼ばれ、中国では冬の花として愛されたきたそうだ。
スイセンの原産地は、地中海地方で、日本へは中国を経て渡来したという。国内でのスイセンの記述は、室町時代だそうだが、西洋ではギリシャ神話のネルキッソスの伝説で有名な花でもある。英語名では、「ナルシサス」という。
城ヶ島公園の入り口近くの斜面に、スイセンの畑が広がっている。スイセンと松の木のコントラストが海岸近くに咲く花の代表にも見える。
安房崎灯台
城ヶ島の東端に「安房崎灯台」がある。灯台の先には、広々と広がる太平洋と対岸の房総半島が望める。
ゴツゴツとした岩礁は、遠い地球の地殻変動を物語る軌跡でもある。
台地になっている城ヶ島公園から、小さな灯台「安房崎灯台」が望める。そこまで降りると、小さな砂浜、そして岩礁の世界。房総半島の鋸山や遠く大島も望める。
「安房崎灯台」が点灯したのは、比較的新しく昭和37年という。
高さも11.5mと小ぶりな灯台である。対岸が房総という事で、安房崎という名前が付けられたものであろう。
はるか南方にあった島が本土と繋がり、三浦半島となったという。そんな大地の長い歴史が地質として見える城ヶ島は、地質に興味を持つ人にとって恰好の場所という。安房崎灯台付近の地表を見ていても、湾曲した岩や断層と思われる箇所など数多く見られる。
地層と地層の間の白い線は、塩として固まった。
岩盤の上には、関東ローム層が乗っている。
ウミウ展望台~馬の背洞門
安房崎灯台から 再び城ヶ島公園まで戻り、島の西側に向かって歩くと、「ウミウの展望台」につく。
更に、歩くと 馬の背洞門への階段があり、そこから海岸沿いに歩き、バス停へと向かった。
赤羽海岸の断崖には、約2000羽のウミウ等が越冬(11月~4月)のため生息している。県の天然記念物に指定されている。白色の崖は、ウミウの糞が堆積したもの。褐色の水平な関東ローム層の面より上の部分に樹木が繁茂している。
海食洞である「馬の背洞門」。関東大震災のとき、城ヶ島周辺は、1.3m隆起したそうで、現在歩いている海岸沿いの遊歩道まで かっては海だったことになる。
何時もの事ではあるが、時折ジョークを交えながら 説明する石井先生。今回は、専門の樹木などの植物の話しのみならす 城ヶ島の特質からくる地質学などの自然科学の広い分野に渡って解説してくれた。
予報とは異なり、比較的 暖かな一日の城ヶ島散策を終わる。バス停付近の茶屋で休憩するもの、早めのバスで帰るものなど、バス停付近で、自由解散となる。
by kawasaki-ac
| 2010-01-26 00:00
| 講座風景 みどり学Ⅰ