2010年 10月 25日
みんなちがって みんないい |
「環境とみどり」講座
持続可能な社会を目指して(4)-環境対策にかかわる新しい動向!-
第3回「まちづくりとみどり」
2010年10月21日(木)
東京農業大学名誉教授・前学長 進士五十八 先生
あっと言う間に時間が過ぎた。
一見、「みどり」と関係ないのでは、と思う話しのようだが、
気がついたら「みどり」の話しに入っている。
とても、引き込まれるお話しをされる先生だ。
生物多様性の話しも、金子みすゞさんの詩から入った。
「わたしと小鳥とすずと」
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
**********
「みんなちがって みんないい」のがポイント。
生物多様性の基本でなければいけないのだ。
私=人間 小鳥=生き物 鈴=物
それぞれが、べつべつで、でもそれに優劣は無いことを、
それぞれが、素晴らしいのだということを、
これほどうまく、表現した文章はないと思う。
これこそ、生物多様性そのものだ。
今の人間が考えている「生物多様性」の本音は、どうだろう?
本来いるべきでない外来種が出てくる、自然が減って行く・・・・
みんな人間の暮らしがおかしくなるから困る、、というのが本音なのではないのか?
これでは、本来の「生物多様性」ではない。人間本位の考え方になっている。
人や物の価値に気付く能力が大事。偏差値ではない価値が大事なのだ。
「本当の美しさ」「自然の美しさ」「地の美しさ」、これは「化粧の美しさ」ではない。
土地もそれぞれの個性。それぞれの個性を生かして「まち」をつくらなければいけない。
「生き方」「命」「自然」「緑」すべてにおいて、感性が大事。
写真は、「いきものにぎわい企業活動コンテスト」のプログラム表紙。
表紙のデザインは、先生の娘さんが作られたきり絵。(プロのきり絵作家)
「いきものにぎわい企業活動コンテスト」
http://mizumidori.jp/ikimono-nigiwai/

以下は、参考資料。
**********************************
「農」への多面的期待は時代的潮流 ~「農」は環境、教育から景観まで~
1992年 国連環境ブラジル会議
1993年 環境基本法(環境・共生・参加・国際的取組)
1998年 21世紀の国土のグランドデザイン(五全総)
地域の自立の促進と美しい国土の創造
→多自然居住。都市再生
2000年 循環型社会形成推進法
2001年 21世紀「環(わ)の国」づくり会議
2002年 自然再生推進法(bio-top、restoration)
2003年 環境教育推進法
「美しい国づくり」政策大網 観光立国行動計画
2004年 景観・緑三法
2005年 第2次食料・農業・農村基本計画
(「農」の視点など 市民サイドの視点)
2006年 農村景観応援団設立
2006年度内の景観行政団体は214団体、
景観計画が出来た自治体は約100
2007年 21世紀環境立国戦略
2008年 歴史まちづくり法
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持続可能な社会を目指して(4)-環境対策にかかわる新しい動向!-
第3回「まちづくりとみどり」
2010年10月21日(木)
東京農業大学名誉教授・前学長 進士五十八 先生
あっと言う間に時間が過ぎた。
一見、「みどり」と関係ないのでは、と思う話しのようだが、
気がついたら「みどり」の話しに入っている。
とても、引き込まれるお話しをされる先生だ。
生物多様性の話しも、金子みすゞさんの詩から入った。
「わたしと小鳥とすずと」
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
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「みんなちがって みんないい」のがポイント。
生物多様性の基本でなければいけないのだ。
私=人間 小鳥=生き物 鈴=物
それぞれが、べつべつで、でもそれに優劣は無いことを、
それぞれが、素晴らしいのだということを、
これほどうまく、表現した文章はないと思う。
これこそ、生物多様性そのものだ。
今の人間が考えている「生物多様性」の本音は、どうだろう?
本来いるべきでない外来種が出てくる、自然が減って行く・・・・
みんな人間の暮らしがおかしくなるから困る、、というのが本音なのではないのか?
これでは、本来の「生物多様性」ではない。人間本位の考え方になっている。
人や物の価値に気付く能力が大事。偏差値ではない価値が大事なのだ。
「本当の美しさ」「自然の美しさ」「地の美しさ」、これは「化粧の美しさ」ではない。
土地もそれぞれの個性。それぞれの個性を生かして「まち」をつくらなければいけない。
「生き方」「命」「自然」「緑」すべてにおいて、感性が大事。
写真は、「いきものにぎわい企業活動コンテスト」のプログラム表紙。
表紙のデザインは、先生の娘さんが作られたきり絵。(プロのきり絵作家)
「いきものにぎわい企業活動コンテスト」
http://mizumidori.jp/ikimono-nigiwai/

以下は、参考資料。
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「農」への多面的期待は時代的潮流 ~「農」は環境、教育から景観まで~
1992年 国連環境ブラジル会議
1993年 環境基本法(環境・共生・参加・国際的取組)
1998年 21世紀の国土のグランドデザイン(五全総)
地域の自立の促進と美しい国土の創造
→多自然居住。都市再生
2000年 循環型社会形成推進法
2001年 21世紀「環(わ)の国」づくり会議
2002年 自然再生推進法(bio-top、restoration)
2003年 環境教育推進法
「美しい国づくり」政策大網 観光立国行動計画
2004年 景観・緑三法
2005年 第2次食料・農業・農村基本計画
(「農」の視点など 市民サイドの視点)
2006年 農村景観応援団設立
2006年度内の景観行政団体は214団体、
景観計画が出来た自治体は約100
2007年 21世紀環境立国戦略
2008年 歴史まちづくり法
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by kawasaki-ac
| 2010-10-25 20:06
| 講座風景 環境とみどり